おじいさんの落としていった手袋の中に、くいしんぼねずみ、ぴょんぴょんがえる、はやあしうさぎ…と動物たちが入り込み、寒さをしのぎます。最後は大きなのっそりぐまが入り、7匹も動物が入れるはずのない大きさの手袋なのに、いつのまにか、ぎゅうぎゅうではあるけれど、全員入ってしまいます。動物たちの衣装はとてもウクライナ的。彼らの手袋の中での落ち着きぶりが何ともユーモラスです。
小さな手袋に動物全員入ってしまうことが、息子にはとても不思議で「どうやってみんな入ったのー?」がお決まりの質問でした。大人のわたしが考えてみても、何か愉快になってきます。米国でも何冊か違うイラストで、内容も少し異なった絵本が出ていますが、わたしはこのラチョフのイラストが一番好きです。訳も素晴らしいと思います。とくに動物の名称が印象的です。
ちょっと頑張って、登場人物のフェルトピースを作り、フェルトボードにペタペタはって遊べるようにしました。