こどもの想像力ってすごいな、とあらためて気づかされる本です。おじいさんが森に落としていったてぶくろ。
そこへ、動物たちが次々とやってきて、てぶくろの中はぎゅうぎゅう。娘も、「もうはいれないよぉ」と言いながらも、ぎゅっぎゅうっと肩を動かして、中に入る真似をします。「最後にもう1枚、絵があったらいいのにな」と、感じる人もいるのでは?と思うのですが、娘は、雪の上にぽつんと残された小さなてぶくろの挿絵のページを、1番興奮しながら聞いています。てぶくろがむくむくと動き、こいぬがわんわんとほえたて、動物たちはいっせいに森の中に逃げいていくシーン。本当に、どきどきしながら、動物たちの行方を目で追いかけるようにして、物語のエンディングを迎えます。こどもの想像力の豊かさに驚かされる瞬間です。