ビーディーくんは、セイヤーくんという男の子が持っているおもちゃのくまでした。ビーディーくんは、ねじを巻いて動くおもちゃです。ふたりは、よくかくれんぼうをして遊びました。
ある日、セイヤー君が出かけて、ビーディーくんは、初めてひとりになってしまいました。そこで、ある行動を起こすのです。
白黒二色の世界で描く、男の子と、ぬいぐるみの心の交流が、あたたかく伝わってきました。寒い雪の上を行ったりきたりしながら、読み手もいっしょになって、大切な物、なくてはならない物ってなんだろうと、考えることができると思います。