息子には、ビーディーくんのような特に大切にしているおもちゃやお人形はなさそうですが、それでもこの絵本は特別気に入った様子でした。
持ち主セイヤー君の留守中にほらあなに住むことにしたビーディーくん、何か足りない!と色々な身の回りのものを持ち込みますが満足できません。最後にねじがきれてしまうころ、セイヤーくんが現れます。
ビーディーくんにはねじを巻いてくれるセイヤーくんがいないとだめなのです。何か足りないと思ったのは、セイヤーくんその人だったのです。それは一連の流れから実感できるのですが、でもまだ何か足りません。「じゃあ、セイヤーくんはだれがいなくちゃだめなの?」と確認すると「きまっているじゃないか、きみだよ」と嬉しい答え。
自分にとって必要な人は、自分を必要としてくれている、それを感じ取ることができ、心が温かくなる絵本です。