もしかしてこういう、ちょっと不気味で怖い不思議な世界があるのかも...と想像することが子供は好きですよね。現実にあったら困るんだけど、でもちょっとのぞいてみたい。そういう気持ちにぴったりはまる、キャベツくんシリーズ。ちょっとキモチワルイという感じのもの(ヘビとかムカデとかミミズとか...魚も「サカナ」って書かれてとんがった歯なんかあると、なんか気持ち悪いから不思議)がつぎつぎでてきて、キャベツくんもブタヤマさんも、もう状況に逆らえないというか、どんどんピンチになっていく様子がとにかく理屈抜きに奇妙です。
ブタヤマさんが「ずっとたべたいとおもってたんだ。ゆるしてね ゆるしてね」というところなんかはなかなかにリアルで、こんな絵本がかける大人がいるんだ!ということに何度も驚かされる新鮮さがあります。