ネズミ、ネコ、犬、豚など、動物のしっぽをぎゅっとつかむという、いたってシンプルなストーリー。でも、例えば、「ちょろちょろ」としたねずみのしっぽ、「もこもこ」としたネコのしっぽ、「ふさふさ」とした犬のしっぽといったように、それぞれのしっぽの触感が微妙に違うことをうまく表現されている。おばけのしっぽが「ふわふわ」と表わされている点は、実際に眼にしたことのない人間(私)にとっては面白く感じられた。
娘の集中力が切れてしまうときは、動物の泣き声を増やし、アレンジして読むと、娘は鳴き声のところで、「ブブブ・・・」と唇を震わせながら、喜ぶ。だから、読み聞かせのときは、つい力が入ってしまう(笑)。