男の子が、自分の家に大きな木が欲しいと願い、その強い願いから、自分で色々とイメージを膨らませて、その情景を創っていきます。
『こんな事があるかもしれない』という具合に、“〜かもしれない”から伝わる文章により、想像の中でも、本人の中では具体的なものが出来あがってくるのを感じさせられます。
とても絵がきれいに出来あがっており、『楽しさを感じさせてくれる絵』と言った方がよいのか、上手い表現が浮かばないのですが、絵を書いている方の『楽しい思い』みたいなものが出ているのでしょうか。また、絵本の作り方にも工夫がされており、横の見開きが、絵の書き方によって、縦の見開きになって、大きな木を上に登っていくという情景を強くイメージさせてくれます。