大きな木に登ってみたい。そこに小屋を作って暮らしてみたい。そんな子どもの(いや大人も?)あこがれを、見事に絵にしてみせてくれる絵本です。空想の中の大きな木が、根元からどんどんとのびていく姿を早く見たくて、どんどんとページをめくりたくなってしまいます。
子供に読んで聞かせながら、自分も子供の頃に夢中になって読んだ記憶がよみがえりました。そうそう。鳥やりすが遊びに来る木の上のキッチンを、ワクワクしながら見ていました。たぶん自分も小屋を作って、ベッドを運び込み、キッチンでホットケーキを作りたいと本気で考えていたと思います。一瞬にしてあの頃へタイムスリップしてしまいました。