何年か前、幼い頃夢中になったこの作品に久々に再会。
かおるの想像する大きな木に何度あこがれたことか!
自分でもびっくりするほどドキドキして、
まるで憧れの人に出会ったような感覚でした。
喜び勇んで息子に読んでみましたが、思ったような反応が得られない!
ショックから立ち直れない時期がありました。
なぜ?こんなに素敵なお話なのに・・。
それからは、私からはこの本を開きませんでした。
が、最近息子はこの作品を引っ張り出し、
ページをめくるようになりました。
そして「幼稚園の木、まだ登れるかなあ」と。
私ははっとしました
当時の息子は幼稚園にある木に毎日のように
登っていて、そこは自慢のお気に入りの場所でした。
そこよりも、もっともっと素敵な場所(かおるの木)の想像なんてしたくなかったのかも・・。
今、懐かしさも込めてこの作品を手にしている息子を見て、
たとえ子供であろうとも相手の気持ちを汲み取らず、
自分の好みだけを押し付けようとしていたわが姿を反省しました。
昨夜は二人でどんな木が欲しいかを話しながら就寝しました。
私にとって、幼い頃のみならず、大人になっても印象深い作品です。