死神さんとアヒルさん」 てんぐざるさんの声

死神さんとアヒルさん 作・絵:ヴォルフ・エァルブルッフ
訳:三浦美紀子
出版社:草土文化
税込価格:\1,980
発行日:2008年02月
ISBN:9784794509710
評価スコア 4.13
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みんなの声 総数 14
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  • 本来出会うことのないもの同士の友情も

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    うちの子たちは、こういうテーマ自体を敬遠しがちなので、隣で声に出して読んでいても、チラッチラッと、見るだけでした。
    そして、死神さんの顔を見て、「これは何なの?なんで、こんなかっこうしてるの?」と、怖がるというより、不思議がっていました。

    びっくりしたのは、この絵本の作家があの!『うんちしたのはだれよ!』の人だったこと!!
    『うんちしたのはだれよ!』のイメージからは、ちょっと想像できないタイプの作品も書かれるんですね〜。

    この絵本を手にした皆さんはやっぱり、この絵本は「死」とテーマにしていると、思いますか?
    もちろん、それは大きなテーマなんでしょうけど、
    私は、アヒルと死神という「本来、出会うことのない異質のもの同士に芽生えた友情もの」かな〜、なんて思ってしまいました。
    だって、最初は全然話がかみ合わなかったのに、体を温め合ったり、一緒に眠ったり。

    積極的に何かをするわけでもない(積極的に何もすることができない)、ただ見ているしかできない死神さんの、微妙な心の動きとか、アヒルさんへの想いみたいなものが伝わってきて、
    ラストの方はジーンとしてしまいました。

    妙に背の高いアヒルさんもインパクトありましたが、この絵本の魅力は何と言っても、格子柄のようなコートを着ているガイコツ頭の「死神さん」でした。
    絵も見やすく、文章も分かりやすいけど、テーマがテーマだけに、読んであげるなら、中学年できれば高学年以上がいいかもしれません。

    投稿日:2009/11/13

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