うちの子たちは、こういうテーマ自体を敬遠しがちなので、隣で声に出して読んでいても、チラッチラッと、見るだけでした。
そして、死神さんの顔を見て、「これは何なの?なんで、こんなかっこうしてるの?」と、怖がるというより、不思議がっていました。
びっくりしたのは、この絵本の作家があの!『うんちしたのはだれよ!』の人だったこと!!
『うんちしたのはだれよ!』のイメージからは、ちょっと想像できないタイプの作品も書かれるんですね〜。
この絵本を手にした皆さんはやっぱり、この絵本は「死」とテーマにしていると、思いますか?
もちろん、それは大きなテーマなんでしょうけど、
私は、アヒルと死神という「本来、出会うことのない異質のもの同士に芽生えた友情もの」かな〜、なんて思ってしまいました。
だって、最初は全然話がかみ合わなかったのに、体を温め合ったり、一緒に眠ったり。
積極的に何かをするわけでもない(積極的に何もすることができない)、ただ見ているしかできない死神さんの、微妙な心の動きとか、アヒルさんへの想いみたいなものが伝わってきて、
ラストの方はジーンとしてしまいました。
妙に背の高いアヒルさんもインパクトありましたが、この絵本の魅力は何と言っても、格子柄のようなコートを着ているガイコツ頭の「死神さん」でした。
絵も見やすく、文章も分かりやすいけど、テーマがテーマだけに、読んであげるなら、中学年できれば高学年以上がいいかもしれません。