第2巻「キキと新しい魔法」を、ワクワクしながら手に入れた娘ですが、ちょっと今度は計算違いだったようです。第1巻より100ページも多いことを、宝のように喜んでいたのですが、16話ひとつひとつの内容が濃く、「一気に!」とはいかなかったからです。
読むのに、ずいぶん日数がかかりました。それでも、じっくり噛みしめて味わう楽しみを覚えたようで、とても辛抱強くなりました。
キキのこころの成長を、自分のことのように感じて聴き入る娘を見ながら、私自身にも、「いなくなりそうな自分」を人と人、街とくらし、自然といのちのなかに、ありがたく見つけ直すよい契機の絵本となりました。
根をはることの大切さを、教えてもらったような気がします。角野栄子氏に感謝。広野多珂子氏の、親しみのあるペンタッチに感謝。