うちは、おじいちゃん、おばあちゃんがいます。全部で6人家族。
だから、おじいちゃん、おばあちゃんが亡くなる話というのは、ちょっと避けてしまうところがある。
以前も「だいじょうぶだいじょうぶ」を読んで、「うちのおじいちゃんやおばあちゃんもいつか病気になるの?」と子供に聞かれ、困った。
「死」から子供を遠ざけておきたいというのではないけど、あえて不安に思うようなことをしたくないという気持ちはある。
でも、この絵本は、そんな暗さなんて微塵もなかった。
おじいちゃんは106歳。6歳のぼくとは100歳も違う。
今のおじいちゃんは寝てばかりだけど、でも、いっぱい生きて、いっぱい歩いて、すごいものがいっぱいつまってる。
おじいちゃんは亡くなり、子供や孫50人に見送られた。
でもね、おじいちゃんの生きた道は、ぼくにつながっているんです。
このおじいちゃんのおだやかそうな感じがとてもよいです。106年幸せに生きて、人生全うしてなくなった。
それは、ごく自然の出来事なんだよって納得できる本です。
「死ぬ」ということは、まだ、うちの子は理解できてません。でも、こんなふうに生きてなくなった106歳のおじいちゃんが、とても幸せだったてことは伝わったと思う。