クロード・k・デュボワと言えば、カール・ノラックの文によるハムスターのロラのシリーズが有名です。
この作品は、自分で文も書かれています。
驚いたのは、絵風が全く異なることで、印象派の作品のように仕上がっていること。
でも、その暖かな色彩と優しいタッチは健在でした。
「はじめに」に書かれた
『願っていても 言葉にできない
小さな男の子のために』
という語りが、この本の意図することを全て表しています。
お話は、或る国に王子が生まれたことから始まります。
至れりつくせりの環境にあるのに、王子に元気がないのです。
そこで、なにがほしいの?につながるのですが、あかちゃんが一番欲しいものって決まっていますよね。
ふと、我を振り返させられる絵本と言えそうです。