この絵本は今から23年前の、
メキシコのとある図書館が題材です。
鉛筆一本で描きこまれた画面からは、
ぎっしり詰まった本のにおい、
ちょっと埃っぽい紙のにおいが
漂ってくるようです。
ある一角は数学通り、歴史通り、
またあるところは科学通り、音楽通りと
本の町のように描き分けられ、
それぞれの顔役が、大手を振って自慢げなこと。
だから探検して、秘密を見つけたりすると
「ほらごらん、言った通りでしょ!」なんてね。
子どもたちが楽しそうに本を選び、
うれしそうに本を抱え、のぞきこみ、誰もが利用できる
BIBLIOTECA PUBLICA(公立図書館)。
なんだかちょっと、偉くなったかなあ、
なんだかちょっと、自信がついたなあ、
そう思えるから、ふしぎです。
そうそう、片隅でネズミくんもごいっしょしてます。
2008年に終わってしまいましたが
野間国際絵本原画コンクールに、感謝。