おおきなエピソードが描かれているわけではありません。
ボクとおじいちゃんの、小さな日常が淡々と描かれています。
その日常の中で、ボクは少しずつ成長していきます。おじいちゃんの「だいじょうぶ、だいじょうぶ」という魔法の言葉を頼りに。
そして最後。今度はボクがおじいちゃんに……。
ボクの成長ぶりに、胸を突かれました。
出会いは立ち読みでしたので、本屋さんで涙をこらえるのが大変でした。
自分のおじいちゃんのことも思い出しました。いつも優しく笑ってくれた人でした。大好きな絵を描いてみせると、うまいうまい、を連発してくれました。
そういう「温かい思い出」は、色あせないことも知りました。
子供たちにもこういう思い出を作ってほしいなぁ。
これを読むとき、私は「お母さん」ではありません。「ボク」になります。おじいちゃんに見守られていた子供時代に戻ることができます。
この暖かさを、多くの人に体験してもらいたいなぁ。と思います。
我が子も、この本は大好きです。大人になったらまた読み返してくれるといいなぁ。。。