娘の保育園時代に配本された絵本で、もらうときに間違えたのか、裏表紙の名前欄には、同じクラスの男の子の名前が書いてあります。見る度に当時を思い出してしまいます。
林明子作品を見たのはこれが初めてだったので、なんて生き生きとした子ども達を描く人なんだろうとびっくりしました。
あやちゃんを喜ばせようと、あさえがどんどん線路を延ばしていく気持ちも良くわかりますし、あやちゃんを探して街を走り回る姿には、こちらまでドキドキしてしまいます。
本当にあさえの健気なお姉ちゃんぶりは感動モノです。
娘も、あやちゃんはどこにいるのかドキドキしながら見ていたようで、何度も何度も読みました。最後にあやちゃんが見つかった時には、良かったね〜と、心から安堵のため息を洩らしていました。
大人が読んでも、子どもが読んでも、あさえの気持ちになりきって、一緒にあやちゃん探しをしてしまいます。日常にありがちな出来事を描きながら、ハラハラドキドキを味わい、安堵のため息をつき、ほっくりと幸せな気分になって終わる素敵な絵本です。