この絵本を初めて読んだのは、上の娘が3歳すぎ。
少し前に妹が生まれ、やっと自分を脅かす存在ではないことを知って、可愛がってくれるようになった頃です。
おねえちゃんって、何なんだろう。
おねえちゃんって、妹にどうしてあげればいいんだろう。
そんなことを無意識に考えていたであろう娘に、ものすごい影響を与えた本です。
この本を幾度も読んだ後しばらく、外で電車ごっこをするのが娘の遊びの定番になりました。
最初は、「しゅっぽしゅっぽ」「あ、あやちゃんがいない!」と一人芝居をしていましたが、妹が歩けるようになったら、二人で「あさえちゃんごっこ」。
姉が線路をチョークで描き、妹がその上を「ちゅっぽ ちゅっぽ」と歩いていくその姿は、絵本の世界そのまま。
あさえちゃんの優しさ、強さに憧れて、自分もそうなりたくて演じていたんだろうな…。
6歳になった今でも、上の娘にとって、あさえちゃんは「おねえちゃん」のお手本です。