2歳11ヶ月の息子に読んでやりました。小学生低学年と思われる主人公が田舎に遊びに行くのですが、どうしても寝たきりのおばあちゃんが恐くて、近づけない中、なくなってしまったというお話です。
身近な親戚に病気の人がいないため、息子にはまだ実感の少ない、子どもから見た「死」のお話でした。でも、いつも仲良くしている同い年のお友達のひいおばあちゃんが先週なくなったお話を聞いた直後に読んでやったせいか、私のほうがじーんときてしまいました。
お友達は生まれたときから、ひいおばあちゃんが寝たきりの病気だったため、恐いといくら声をかけても、手を伸ばされても近づかなかったそうです。ここで無理強いをさせたり、なくなった姿を見せて、ひいおばあちゃんは恐いものというイメージを持ってもらいたくないと思ったそうです。まだ2歳の子どもには難しいですね。
小学生になったとしても一緒に住んでいない、とても身近な存在ではないと感じ方は同じなのかもしれない、と思いました。幸いにも、息子のひいおばあちゃんはとても元気で、変わったおもちゃで遊んでくれるひとりとして写っていて、「ひいばあちゃん」をおばあちゃんと同様よくお話してくれます。ひいおばあちゃんという存在を感じられることは幸せだな、と思いました。
子どもに死を教えるというのは難しいな、と思いました。誰か身近な人がなくなったときに、この本を開いて読み聞かせてやろうと思いました。「でんしゃ」とタイトルにありますが、電車好きのお子さんに読んであげても楽しめる本ではありません。