小さな船くんが 男の子の手紙を引っ越した友達に
届けるために、大きな港町にむかって出発します。
メールが普及した現在だからこそ、手紙をもらったときのうれしさは
格別なものがあります。特に遠く離れた場所から届いた手紙や荷物は
実際に飛行機や船にのって旅をしてきたといえますね。
一見単純な絵ですが、読むたびに細かいところまで丁寧に描き込まれているなぁと気づかされます。鮮やかなのに暖かい色使い、ページをめくるたびに移り変わる海の様相、最後のページいっぱいに広がる様々な船、子どもの心をがっちりつかんで離さない要素満載の絵本です。