ある朝、リスの家にお月さまが落ちてきてリスはびっくり。
『自分がお月さまを盗んだと思われたら牢屋に入れられちゃう』
とリスは考え、お月さまをどこかへやろうと奮闘します。
でもなかなかうまくいかなくて・・・
写実的な鉛筆画で多くの色を使わずに描かれているため、
鮮やかな黄色の絵具で塗られたまんまるいお月さまがとても目を引きます。
主人公のリスの他にハリネズミ・ヤギ・ネズミ達が登場します。
途中にリスが想像する、牢屋に入った自分の様子が描かれていますが
牢屋のページはモノクロでシ〜ンと静まり返った重たい感じ。
ページをめくると黄色いお月さまを動かそうと
力いっぱい動き回る動物たち。
静と動の繰り返しがコミカルで楽しいです。
少ない文字ですが、絵で多くを語ってくれていると思います。
最初娘はお月さまの正体は黄色いボールだと
思っていたようです。
表紙の裏をよく見ていなかったからでしょうね。
(と、いうか私があまり見せなかった)
すべてのページをしっかり見ていればお月さまの正体が分かります。
息子は牢屋のページのトイレを妙に気に入っていました。