うさこちゃんシリーズの新刊です。
昔から読んでいる絵本だから、「昔のもの!」ってイメージがついているけれど、
今もまだ新刊が出ているなんて。
なんだか感動です。
最近、我が家にあるうさこちゃんのぬいぐるみを、
妹のようにかわいがる息子のために、読んであげました。
うさこちゃんのクラスにやってきた転校生の「たれみみくん」。
本当の名前は「ダーン」と言うのだけど、
片方の耳が垂れているから、みんな「たれみみくん」って呼ぶのです。
うさこちゃんはこっそり聞いてみました。
「みんなが たれみみくんって よぶの、いやじゃない?」って・・・
ダーンは、本当はそう呼ばれたくなかったのです。
でも、彼は強くて、
「みんなが もっと ぼくのことを しったら かわるとおもう」って言うのです。
でも、うさこちゃんは悩んだ末に、解決に向けて勇気を出して行動します。
ダーンのために考えて、行動したうさこちゃんの優しさもステキだし、
「ぼくはいじめられている」ってめげるんじゃなく、前向きに頑張ろうとしているダーンもステキ。
もちろん、最後には仲良くなったクラスメイトのみんなもステキ。
先生のダーンに対する言葉もとてもいいし、
きっとむやみに介入せず、生徒たちがどうするのかを見守っていたのだろうと感じさせます。
大人がアレコレ言うよりも、子どものことは子ども同士で解決させてあげるのが、一番いいんだろうな。
息子も、感想を口に出すわけではありませんが、
何かを感じ取ってくれていると嬉しいな、と思います。