『ちびくろさんぼ』は、かわいい男の子。ある日、おかあさんに作ってもらった赤い上着と青いズボンを着て、おとうさんに買ってもらった、緑色の傘をさし、紫色の靴を履いて、ジャングルに散歩に出かけました。
ちょっと考えられないような結末に驚いてしまいますが、ほっと胸をなでおろしたのも正直な気持ちです。絵も、なかなか、色鮮やかな世界が広がっていて、平和なジャングルの様子が伝わってきました。そんななかで、色々な思いをしたさんぼ、その場面ごとにさんぼの気持ちになって、お話を読んでいくといいかもしれません。そして、とっても陽気なおとうさんやおかあさんの存在もお忘れなく!
遠い昔、小学校の教科書で初対面をした『ちびくろさんぼ』のお話の結末に驚いた記憶があります。そして、なぜか廃刊となってしまったことを残念に思っていたのですが、無事に復活したことを心から喜んでいる、長年のファンのひとりとして、多くの人に読んでもらいたいと思います。