授業で『おまえうまそうだな』を扱おうと思い、宮西達也さんの作品を読んでいくうちに出会った絵本です。
読んでいて、家族みんなで大笑いしてしまいました。宮西作品に共通するのですが、悪者(?)が悪くなりきれないところが、たまらなく好きです。
ねこが子ねずみを食べようと思って近づくのですが、「おじさんだあれ?」と元気よく聞かれて、思わず「た、たまだ」と答えてしまいます。長女は大喜び。普段でも思い出すと、「『おじさんだあれ?』って言って」と言い、「たまだー」と笑って答えています。
子ねずみたちとの桃狩りが終わり、たまがいよいよ食べようと思ってできるだけこわい顔で「にゃーご!!」(ここは思いっきりこわい声で読みます)と叫ぶと、子ねずみたちまでかわいい声で「にゃーご」「にゃーご」「にゃーご」と叫びます。たまがきょとんとしていると「さいしょの『にゃーご』がこんにちはで、いまの『にゃーご』がさよならなんでしょ。」と言われ、何も言えなくなってしまいます。
でも、4人の子どもたちにと子ねずみたちから4つの桃をもらって帰るところが、宮西作品のいいところ。
『おまえうまそうだな』の授業が終わったら、『にゃーご』をこどもたちに紹介します。喜ぶだろうなぁ。