サリーは、お母さんとこけもも山へこけもも摘みに行きます。お母さんはジャムにするためのこけもも摘みに夢中。一方、サリーは食べるのに夢中で、すわりこんで食べてばかり。
その頃、こけもも山の向こう側では、くまの親子が、こけももを食べにやってきていました。サリーと同じように、座り込んで食べていたこぐま。
そのうち、1人と1匹は、先に行ってしまったお母さんを探して歩き始めるのだけれど...サリーはくまのお母さんを、そして、こぐまはサリーのお母さんを先に見つけてしまうんです。
後ろからついてくる気配を、てっきりの自分の子供の足音だと思っていた1人と1匹のお母さんは、後ろを振り向いてびっくり。
でも、お母さんぐまは、人間には手出ししないほうがいいと思い、サリーのお母さんは、くまには手出ししないほうがいいと知っていました。
だから、急いで、その場を離れ、自分の子供をさがしに行ったのです。
これ、最初から最後まで、濃い紺色の単色の絵なんだけど、まったく、地味さは感じません。自然豊かな山の情景がとてもいいです。