絵は紺色一色の細い線で描かれているのですが、山の景色がとても美しいです。
こけももという響きが素敵です。
このお話は、音を楽しめます。こけももをバケツに入れる音、山を歩く音。
想像力がふくらみます。
人間のお母さんと、熊のお母さんが、自分の子ではないのに音だけど自分の子だと思い込んでいるところは、
気が付いたらどうなるのかとどきどきします。
熊の子がバケツに頭をつっこんでいるシーンがかわいらしいです。
それでも気が付かないお母さんもおかしいです。
私も後ろにわが子がいると思い込んで、首に腕を回して連れて行こうとして、
やけに抵抗するなあと思ってみたら、よそのお子様で平謝りしたことがあります。
絵と文章がマッチしていて、読みやすいです。