お引っ越しをするという男の子のママから、「お友だちに『離れてもともだち
だよ』って思いを込めて絵本を送りたいんだけど、良い絵本知らない?」
と相談を受けたことがあります。
そう言われると、引っ越しの絵本は、「おかえし」や「とんことり」など
いくつか浮かぶのですが、心がつながっているよという内容ではないなあと
思い、結局「引っ越しではないけれど、『ふたりはともだち』はどうかな」
とすすめたのです。
今だったら、迷わずこの絵本をすすめます。
やっぱり、引っ越しの寂しさまでを含めて、友だちだよと言ってくれる
絵本だから、そういう状況にピッタリだなあと思うのです。
あまりに状況が近すぎることで、読むのは辛いかもしれないけれど、
ちょっと時間がたったころ読んでなぐさめられるんじゃないかなあと思います。
私自身、1年半〜2年で引っ越しという転々とした少女時代だったので、
読んでいて切ないですが、可愛らしい絵だけれど別れという残酷な現実を
しっかり描いてくれているなあと思いました。