お正月のある晩、子ども相手の店を開いているおじいさんのところへ、たぬきがたこを買いにやってきました。
村上勉の描くおじいさんの家が囲炉裏がある部屋なので、昔話風な懐かしさを感じさせるお話です。
たこをわなに残していなくなってしまったたぬきのことを心配するおじいさん。破れたたこを直してやるおじいさんの優しさがいいなあと思いました。
ほのぼのとした感じのお話で、小沢正の少しピリ辛なおもしろ話を期待していた息子には「ちょびっとおもしろくない」という反応でした。
やっこだこというのが、レトロ感と懐かしさを感じるお話だと思いました。お正月のお話なので、お正月の時期に読むとぴったりくると思います。