何をやっても失敗ばかり、今日も骨董品の花瓶を割ったばかりに失業してしまったさきち。
となりまちのおじさんはなんとも不思議なアドバイスをしてくれました。
「茶と栗と柿と麩」をざるにのせて売って金を稼げとは…。
物売りの口上をまねているうちに、楽しくなってきたさきちですが、それにこどもたちやちんどんやが加わって、楽しいパレードになってしまいました。
リズムだけの絵本といってしまえばそれまでなのですが、半端じゃないところが素晴らしいのです。
商売としては失敗だったけれど、こんなさきちならばへこたれることはないでしょう。
思わず口ずさんでしまうほど、私ものってしまいました。
梶山俊夫さんの絵に表現されたひょうきんさとリズム感。
落語と梶山さんの絵の相乗効果。
ストレス解消にうってつけの絵本です。