子供が2歳くらいのときによく読んでいた絵本。寝かしつけ用としては最強でした。
私も子供のころに読んで、とても怖かった覚えがあるのですが、今読んでも怖い…というより驚きました。
夜更かしをしている女の子が、「よなかに あそぶこは おばけに おなり」と、本当におばけにされちゃって、おばけの世界に飛んでいくところでおしまい。
「え? 終わり?」と頁をめくるけれど、そこにあるのは奥付のみ。びっくりです。
でもきっと、早く寝ると約束したのでもとに戻してもらえました…みたいなオチがあったら、この本はこんなにロングセラーにならなかったんだろうなと思います。
早く寝ると約束したので元に戻れましたとか、実は夢でしたとかの救いのある続きを勝手に想像するもよし、「早く寝ないとおばけになっちゃう!」と本気で怖がるもよし。
短いけれど、いろんな受け止め方のできる絵本だと思います。
昔懐かしいタッチの貼り絵も素敵です。使われている紙の質感や柄がすばらしい。