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はじめてのクリスマス

はじめてのクリスマス(偕成社)

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おうじょさまとなかまたち」 ヒラP21さんの声

おうじょさまとなかまたち 作・絵:アローナフランケル
訳:もたいなつう
出版社:鈴木出版 鈴木出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2008年06月
ISBN:9784790251644
評価スコア 4.22
評価ランキング 23,815
みんなの声 総数 8
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  • 謎のイモムシ怪獣

    幻想的で心象風景のような絵の中で、少し怖い物語が展開します。
    そのギャップに戸惑ってしまったのですが、作者が、幼い頃にホロコーストを経験して生還したユダヤ人であり、イスラエルに移り住んだ女性であるということで、今のイスラエルで起きていることに、妙な因縁まで感じてしまいました。

    ゾウとウマとイヌとネコとハリネズミとトリとハチという、妙な組み合わせの仲間たちと暮らす王女さまのところへ、不思議なイモムシが現れました。
    害される都度に大きくなっていくという、憎しみや怒りの象徴のようなイモムシです。
    ハチに刺され、トリに突かれ、またハリネズミに刺されと、被害をうけるたびにイモムシは巨大になっていきます。
    虐待を喜ぶような姿は怪獣のように表現されています。
    巨大化を続けた怪獣は、平和な国に襲いかかるような姿にまで変身していきます。

    王女さまの仲間たちみんなへの憎しみをエネルギーとしたイモムシは、最後に王女さまと対峙します。
    そこで王女さまは、迎え撃つのではなく優しく諭すのです。
    「もう良いでしょう」
    戸惑ってしまって気を削がれたイモムシ怪獣は、怒りを鎮めるかのように小さくなり、元の大きさになり、サナギになり、蝶になりました。
    虹色の蝶は、王女さまと仲間たちとともに暮らすようになります。
    平和の象徴のような描かれ方に、頷くばかりです。

    イモムシと向き合い、攻撃し続けるのが、今のイスラエルの姿ではないでしょうか。
    今の現実を、作者は嘆いているに違いありません。

    投稿日:2024/02/15

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