読み聞かせボランティアのグループで
練習を兼ねて,読み合いっこをしています。
その中で,大人の方が実際に涙を流しながら聞いてくださった絵本を 紹介します。
「ママが泣ける絵本」常連のこの絵本を,小学校の図書室で見つけました。
知らずに読んで,普段の自分の怒り続けぶりに 反省の涙…でした。
一緒に読んだ わが末っ子娘は,
「…こんな男の子 いるよ」と何かを感じた様子でした。
この絵本を,他のお母さんたちにも 子どもと一緒に読んでもらいたい!
そう思って,お母さんたちの読み合いっこに 持って行きました。
「おこだでませんように」さらっと読むと,意味がわかりません。
表紙の男の子の顔は ブンむくれて,横っちょを向いて,歯を食いしばっています。
叱られた時のこんな顔を,大人は見てやっているでしょうか?
彼の内面でどんな葛藤があるのか,汲み取っているでしょうか?
ただ,反抗的だ と思って見過ごしていたかもしれません。
男の子の心の声が,切ないです。
「ぼくは いつも おこられる」
「さきに ことばの キックやパンチをうけたんだ」
「ぼくは ほんとに わるいこなんやろか・・・」
小学校の ちょっと元気がありすぎて,
よく叱られている あの子やこの子の顔が,
そして,怒られた時のわが子の顔も
読み手の頭に,浮かんできます。
短冊に書いた願いごと
「 お こ だ で ま せ ん よ う に 」
は,ゆっくりと たどたどしく 読みました。
向かい合った一人のお母さんの瞳に,涙が盛り上がっています。
最後の寝顔の,いじらしいこと!
思わず,抱きしめてあげたくなります。
この子の気持ちに気づいてくれた先生が,
親に電話で伝えてくれる この行動力が,本当にありがたいです。
こんな先生がいてくれたら,いいなぁ。
そして,わが子のこんな気持ちに気付いた時に,
素直に抱きしめて謝れる そんなお母さんでありたいなぁ。
遅れてやってきて,ドアの外で聞いていたお母さんが
「○年生のあの子に,読んであげたい!
もちろん,うちの子にも!!」
と言いながら,入ってきました。
私の声って,ドアの外にはっきり聞こえるほど,デカかったのね…(´-∀-`;)。
よく感情が入っていた,ということにしときます(笑)