秘密の島…それは
ニムとお父さんのジャックだけが住んでいる無人島。
その島で2人は ほぼ自給自足の生活をしているんだけど
PCや携帯電話のような文明の利器も使えたりします。
こんなアンバランスさが なんだかリアルで
このお話をグッと私に引き寄せてくれた感じがしました。
お話には もう1人大切な人物(冒険小説家 アレックス・ローバー)が登場します。
この3人のキャラクターが すっごく素敵。
秘密の島で 自然との共存を当然のように暮らす たくましいニム。
ライフワークである研究を続けながらも
男手ひとつで…愛情たっぷりにニムを育てているジャック。
そして 島でひとりぼっちで居るニムを助ける為に
勇気を奮い起こし旅に出るアレックス。
最初から最後までのほとんどの場面がみんなバラバラ、一人ぼっち…なんだけど
一緒に居なくても それぞれが
いつも誰かのことを思いやっているのが印象的でした。
離ればなれでも 心が通じていれば「一人じゃない!」って頑張れたり
「誰かのために!」って思ったら
自分でも想像できないくらいの力が発揮できたりするものだって
教えてくれいるようでもあります。
お話はハッピーエンドで なんだか心が軽くなるような読後感です。
冒険ものだけど 主人公は女の子・ニム。
是非女の子にも手に取ってもらいたいと思った一冊です。