グロースターの町に、腕はよいけれど貧しい年老いた仕立て屋がねこのシンプキンと住んでいました。今、取り掛かっているのはグロースターの市長さんの婚礼用の上着とチョッキです。納期のクリスマスを前に、仕立て屋は病気で寝込んでしまいました。まだ、洋服はボタンホールが仕上がっていません。ボタンホールをかがるための糸もありません。この家にはネズミたちが住んでいて・・・。
ピーターラビットのお話しシリーズの中の1冊です。手のひらサイズの絵本の中に、とてもステキなお話しと絵が描かれています。お話しは、少し難しく感じるかもしれないので小さな子どもさん向けではないかもしれません。けれど、仕立て屋とシンプソン、そしてネズミたちのそれぞれの思いや行動は少し大きなお子さんには伝わると思います。
クリスマスが前面に出ているのではありませんが、クリスマス絵本として並べている図書館や書店も多いようです。