感動的な絵本です。
卵から孵った海ガメのの親になる確率は、1%に満たないと言います。
それほどに過酷な生存競争なのでしょう。
絡まった網を引きずりながら泳いでいたヨシを、日本の漁船が救出してことが奇跡であり、運命だったのでしょう。
ここからが実話になるのですが、ヨシの幸運は素晴らしいものです。
助けられ、治療されたヨシは、20年間南アフリカの水族館で過ごすことになります。
人に護られて成長を遂げたのです。
代わりに海ガメの帰巣本能を失ったのかと思ったら、そうではないことにさらに驚きました。
再び海に戻されたヨシは、長い距離を泳いでオーストリアの浜辺に帰って来たのです。
素晴らしい幸運に恵まれたヨシは、これから親ガメとして、ゆうゆうと過ごして行くのでしょう。
長命の海ガメに元気をもらったような気がします。