初めてつけたどんぐりをリスに食べてもらった、どんぐりの木。
まだ青いどんぐりを食べたリスはそのまずさに逃げていきます。
すっかり自信をなくしたどんぐりの木のどんぐりは本当にまずくなり、
とうとうどんぐりをつけなくなるのです。
すっかりひねくれたどんぐりの木に、ある時、
旅の途中のリスがやってきて住みつき、
「どんぐりをつけようが、つけまいが、わたしはあんたがすきなのよ」
と言い切ります。
季節柄、どんぐりのお話ということで選びましたが、
自己嫌悪に陥るどんぐりの木の心の動きが伝わるお話でした。
動物達も、悪気は無かったのでしょうが、
結果的にはどんぐりの木の心を傷つけてしまいます。
どれも日常、起こりがちなことだけに、いろんなメッセージを感じ取れますね。
「すき」の言葉の影響力を実感してしまいます。
早速小学校の読み聞かせ会で取り上げようと思いました。
我が子達も通った小学校ですが、里山の一角にあるため、
学校周辺にはこの時期どんぐりがたくさん落ちています。
どんぐりを見たら、このおはなしを思い出してくれると嬉しいな。