2009年読書感想文全国コンクール小学校低学年の部課題図書。
達也のお姉ちゃん、加奈は、運動会のリレーで失敗して落ち込んでいます。
そこへ、おじいちゃんから家に来ないか、と電話があり、
出かけた達也と加奈は、親戚が集まった席で、みんなの失敗談を聞いて
心が軽くなるのです。
達也が気になるけど何もできないもどかしさを抱えている姿に、
心が温かくなります。
そして、親戚のみんなが、自分達の失敗談を朗らかに語るところなど、
憎い演出ですね。
もちろん、おじいちゃんの発案があってこそ。
なかには、お小言への諌めもあって、親が読んだら自省もできます。
失敗は誰にでもあるから、その乗り越え方をそっと教えてくれます。
もちろん、落ち込んでいるお友達を慰める時にも役立ちそうです。
題名が絶妙にいいです。
高校生の長男も、そんな題名に惹かれて読んでいました。
案外中・高校生にもいいかもしれません。
思春期の子どもを抱えた親も。