1年生からずっと、リレーの選手に選ばれてきたお姉ちゃん。
小学校生活最後のリレーは、もちろんアンカー。
周りも本人も勝利を信じていたのに、まさかのしっぱいをしてしまいます。
これは、キツイ!と思いました。これが5年生だったら、「来年があるよ」と、“しっぱい”ではない敗北なら、「精一杯がんばったね…」と励ましますが、この状況では、かける言葉もないって感じです。
その後のおじいちゃんの励まし方が、すごいんです!
大人にとっては、運動会でのしっぱいなんて、大したことではありません。
だからおじいちゃんも、運動会でのことは忘れているかのような雰囲気でした。
でも、口先の励ましや、押しつけではなく、お姉ちゃんの気持ちをちゃんと、前へ向かせることに成功するんです!
すごく自然な持っていきかたで、本当にすごいなぁって思いました。
「おじちゃんにかんぱい!」と言いたいくらいです!
この本は、平成21年度の課題図書です。
さすが、課題図書!優しさ溢れる、とってもいいお話でした。