翼がないのに、魔法の鳥にチコは金色の翼をもらいます。それまでは面倒をみていてくれたほかの鳥は、「金色の翼を見せびらかしてる!」と仲間はずれにします。しかし貧しい人たちに金色の羽を1枚ずつ渡すと、代わりに黒い翼がはえてきます。そして最後は仲間の鳥に受け入れられます。
優しさを伝えると同時に、仲間だった鳥たちの冷たさも感じられ、いろんな意味に読める絵本です。人間でもありますよね。相手が自分より下と思えば見下して表面上優しくし、自分より上になったと思えば仲間ハズレにしてイジメたり。いろんな意味で勉強にもなり、考えることのある本で、おすすめです。
不思議な余韻があります。