新幹線の姿が変わったこと、身近に太陽光を使った動く様々なものがあることを私たちは知っています。
でも、どうしてそんなことになったのかは、知らない人のほうが多いに違いありません。
ましてそのヒントがカワセミだったとか、葉っぱの光合成の仕組みにあったなんて、ただただ驚くばかりです。
新幹線の形状は、カワセミが水しぶきをあげないで水中に飛びこむ姿にヒントを得たと言います。こうすれば、空気抵抗少なく、より速く走ることが出来るそうです。
葉っぱが光合成によって太陽光からエネルギーを吸収するのは、葉っぱにあるひだやしわが、より多くの光を吸収しそれを流すことを助けているのだそうです。
この本には、そんな発明とそのきっかけとなった発見について、10個の事例が紹介されています。
児童書であり絵本だから、視覚的に簡潔に理解することができます。
何より、生き物や自然を観察することによって、そこからヒントを見つけ、発明に結びつける行動ということに感銘を受けました。
そうした発明家のことをミミックメーカーというのだそうです。
観察からはじめ、仕組みを読みとり、具体化していくことは、まさにSDGsに結びつく重大な行為であると思いました。
この本から、得られる教えはとても大きいと思いました。