「わすれられないおくりもの」で有名なスーザン・バーレイの絵本。
このお話の中でも、生きること、老いること、そして、やがて訪れる死についても、自然の一部のようにさりげなく、またどこまでも優しく描かれています。
そんなお話を温かく包み込んでいるのが、バーレイの絵。どのページも、こぐまくんとはりねずみくんの表情から、「今が1番しあわせ」という思いが伝わってきます。人生ってこんなにも輝いているんだな、と思わずにはいられません。
10の短いお話から成り立っている絵本ですが、娘もどのお話もみんな大好きです。
その時々を精一杯楽しみながら生きている二人の毎日は、喜びにあふれ、老いや別れに対する不安も吹き飛ばしてくれます。子どももきっとふたりのように、今だけを見つめて生きているんでしょうね。