小さな小さなてんとうむしが、自分よりも大きな動物たちにケンカをうるお話。
はじめのページを読んで、なんだ、これは、と思ったのは私だけ?
いきなり発するてんとうむしの言葉が「ぼくとけんかしたくないか?」なのですよ。
たしかに「ごきげんななめ」とはよく言ったもの。
機嫌が悪いときには、やることなすこと、世の中すべてが気にいらない、そんな感じなのでしょう。
でも、結局はかなわないのね、どう考えても。「ぼくとやるにはちょっと大きさが足りないな。」この捨て台詞がこっけいで笑えます。
ページをめくるたびに、けんかの相手はどんどん大きくなり...
いったいどのへんで収拾がつくのかと思ったら、最後はうまく着地できました。
ちょっとしかけ絵本っぽくなっていて、出てくる動物もどんどん大きくなるけど、それにともなって文章の文字も大きくなっていく。
そんなところもなかなか嗜好凝らしていておもしろいです。