「ごきげんななめ」という言葉がとてもいいですね。いつもは元気なんだけど、今日はなんだか虫の居所が悪いのです、という感じがして。
つまり根っからのワルモノではなく、今日たまたま機嫌が悪いてんとうむしのお話なのです。(ちょっとだれかさんに似ています)
だから、いろいろ八つ当たりしたり、けんかをふっかけてみた結果、気分も晴れて(というかくたびれ果てて)、元の普通のてんとうむしに帰ることができるのです。
たくさんの昆虫や動物が出てきて楽しいですし、どんどん大きくなっていく動物たちに対して、てんとうむしがずっと同じセリフで虚勢をはるのも可笑しいですね。
子ども達は、最初は「何でちいさすぎるの?」「てんとうむしの方が大きいの?」なんて言っていますが、だんだん大きな動物が出てきて、しかも文字まで大きくなっていくので、「てんとうむしのヤツ、無理しちゃって」と可笑しくなるのです。
ごきげんななめの時は、いろいろ発散した方がいいよね。いつか必ず機嫌は直るんだから。