主人と6年生の息子と三人で読みました。
う〜ん…おならしたくらいで島流しって、理不尽すぎ!
息子も「そんなに最後簡単に一緒にくらしちゃうの?」って。
作家の水谷さんがあとがきで、
「母に向かってなにかと理不尽な物言いをする父に対して、(中略)
ある種の疑いと憤りを覚えたことだった。(中略)
人間本来の母への想い、父への想いが語りこめられている。」
また、監修の松谷みよ子さんがこの日本みんわ絵本シリーズに、
「日本に伝わる昔話に光をあて、次の世代にしっかりと渡さなくては
ならないし、同時にそれは、世界の子どもへのおくりものにも
しなければとねがう。」
とかかれているのを読んでから、もう一度読み直しました。
理不尽な善悪があったり、冒険やとんちがあったり、
なんでと思うほどの家族愛や、めでたしめでたしのしめくくり…。
そういえば、昔話ってこうだったよね、と主人と話しました。
最近は面白くて、かわいくて、またお話に目的がある絵本が多く、
そういう絵本も大好きで魅力的ですが、確かに昔話も大切に
していきたいなぁ…と思いました。
それにしてもこの殿様、かなり理不尽な人ですけど、
自分が悪いと思ったら、すぐ頭を下げたり。
読み直してみると、ちょっと魅力的な人でもありました。