これもまた素晴らしい絵本でした!
少し昔に哲学ファンタジーの本として、世界中が脚光を浴びた(?)「ソフィーの世界」を思い出しました。
この絵本は、世界一短い哲学の本だそうです。
なるほど、哲学をこんなにも日常的かつ、簡単に表現してしまうなんて、タイトルに偽りなし!でした。
そして「ソフィー」の本が出版された時も、よく「哲学だからと言って、身構えることはい。本当に読みやすい本だから」と、あちこちで聞きましたが、この絵本は「絵本という媒体を使っているだけに、とっつきやすさは「ソフィー」を上回ると思います。
たとえば、この絵本の主人公アルバートは退屈な雨の日、部屋の中で、空想してごっご遊びをしているのですが、これも立派な哲学なのです。ソフィーの世界でいうところの「自由連想」とおなじようなもの。
日常見ている小さな子どもたちのごっご遊びって、実は創造力を育てるのに、とても大切なことだって、知っている人も多いと思います。
そこに哲学の基礎があったなんて、ちょっとびっくりじゃないですか?
なんだか、自分の感想で難しい印象を与えていないか心配ですが、すごく楽しくて、簡単で、面白い絵本です。
幼稚園くらいのお子さんに読んであげても、十分楽しめます。