読んだ瞬間に、懐かしさがぱあっとこみ上げてきました。
そういえば小学校低学年くらいの頃は、こんなふうに自分の中でルールを決めては家に帰っていた覚えがあるなぁ…。
毎日帰る家までのいつもと変わらない道――でも、今日は歩道の縁石の上を、今日は白線の上を、電信柱にタッチしながら、石ころをずーっと蹴り続けながら。
日ごとに趣向を変えながらたどった帰り道が、懐かしく思い出されてきます。
表紙のそらくんの固く決意したような表情と、家にたどり着いた時の笑顔とが深く印象に残りました。
大人も子供の頃のことを懐かしく思い出せる一冊、おすすめです。