この題自体、不思議な題で、いったいふうに話が展開していくのか想像がつきにくいけれど...
はじめて読みました。
とにかく文章が美しい、というのが第一印象。
あることりが山で休憩したことで、山は、はじめて暖かさ、ぬくもりを知る。このことりにずっといてほしいと願う。
でも、ごつごつの岩肌むきだしの山は、生き物が住めるようなような場所ではなく、その願いは届かない。
春に一度だけことりが立ち寄ってくれることだけを楽しみにしながら、いつまでもことりにいてほしいと願いつづける。
その長年の思いがやがては実を結び、山自体を変えてしまう。
一つのことを思い続けること、そして時代を超えて受け継がれていく思い。とても深い深いお話だなと思いました。
7歳児には少し難しかったようです。
小学校で読み聞かせをしているので、高学年にどうかなと思うような絵本でした。
エリック=カールさんの迫力のある絵も、文章とマッチしています。