荒れ果てた野原にごつごつした岩山がありました。
太陽の暖かさはあっても岩山には雨や雪の冷たさしか感じることはなく心は荒んでいたのです。
でもある日ジョイという名前の一羽の小鳥が岩山に立ち寄りました。
初めて生き物の温かさに触れた岩山はぜひそばに留まっていてくれるように頼みます。
ジョイはその申し出を受け入れることはできないけれど毎年春にかならず来ることを約束して
岩山の元を離れます。
それからというもの岩山はただただジョイの訪れを待ち焦がれる日々を送り
ある日とうとう岩山の心臓は爆発し岩肌が崩れ、岩山の涙の川が流れ始めます。
岩山のジョイに対するいとおしさと岩山の寂しい心に答えようとする小鳥・ジョイの優しさがひしひしと伝わってくる絵本です。
読んでいてとても切なくなってしまいます。
岩山とジョイのやりとりを通して
人の気持ちを汲み取ってあげることの大切さとか
自分のできる範囲でいいから人のために何かやってあげたいとかいう気持ちを
娘も持ってくれるといいなぁと感じながら読み聞かせてみました。
漢字も多く文章も長いので一度の読み聞かせしか持ち堪えられませんでしたし
内容はほとんど判らなかったとは思いますが
エリック・カール氏のカラフルなイラストから何か伝わったかも・・・と思う私です。
読み聞かせ年齢は5,6歳というところでしょうか。