「ともだちや」のシリーズ、絵本ナビを見ていて、むずむずしました。
「お、面白そう…読んでみたい…」
ところが、人気があるのでしょうね、図書館へ行っても、なかなか一作目が手に入らない。
そこで、「ともだちくるかな」を借りてみました。
続編だそうですが、立派にこの一冊でお話が分かります。
オオカミの性格や、行動が、実に面白い。そして、可愛らしいのです。
そばにいたら、ぎゅっとして、なぐさめてあげたいのに。
そう思わせてしまう、味のあるオオカミです。
待ち人来たらず→なにもかも忘れてやる、と不貞寝→忘れたのに、なぜかさびしい気分だけのこっている→はらがへってるからさびしい?→お腹がふくらんでも元気がでてこない→こころがあるからさびしい→こころなんかいらないとはきだす。
ここらへんの、オオカミの心の動きが実にユーモラスです。
降矢さんの絵も、この世界を、よりいっそう魅力的なものにしています。
この後やってきた、友人のキツネと、「心がない」と泣き出しますが、
何故悲しいのか→心があるから→心が戻ってきた!という流れになり、最後はめでたしめでたし。
本当によかったよかった、と読んでいるほうも、胸をなでおろしました。
ただ、うちの息子には、「こころ」の定義、ちょっと難しかったよう。
実態がないものですから、感覚としてつかみにくいのかもしれません。
説明しましたが、分かってくれたのかどうか…?