大工のおじいさんが建て始めた家は、クリスマスのための舞台でした。
トナカイのリトル・スターと友だちになった大工のおじいさんは、空を飛んだりプレゼントを運んだりはしませんでしたが、クリスマスを演出するサンタクロースのように描かれています。
春から夏へ、夏から冬へ、おじいさんの家づくりに村人たちも参加します。
子どもたちもおじいさんを慕ってやってきます。
大自然の中の人間のぬくもり。
これがあるからこそ、素晴らしいクリスマスを迎えることができたのでしょう。
そしてクリスマスイブのみごとな演出。
信心と思いやりのこもった聖夜。
読む人間にとってもすばらしいおくりものでした。