もう裏表紙から楽しい、それは丹念に書き込まれた作品。とりあえず小豆一粒がみんな違う!
熱心に大事に育てるその心は……大好きな彼女と食べるため。
食べるために栽培して、丁寧に料理する。これぞ「食」。
小豆とたぬきのストーリーは、擬人化された小豆(あんこ)に肩入れしてしまって、普通に読んでもおもしろい。
それだけではなく、小豆がどうやってあんこになるのか、他にどんな食べ方があるのかという食文化としてもちゃんと楽しく伝わってくる。
食いしん坊さんにオススメ。
この農文協のシリーズ、よく出来ているなぁ。